2016年度

国の施策で幼稚園類似施設は「認可外保育施設等」に分類され、無条件の無償化対象施設ではありません。
就労支援に偏ることなく、真の幼児教育支援としてふさわしい法整備をお祈りください。

冬号 2017年3月16日


観察画キャベツ 観察画蟹 観察画ヒヤシンス 餅つき 卒園遠足
《巻頭言》
三寒四温のような日が続いていますが、教会では春を告げるミモザが咲き始めました。
7日の卒園遠足は時折雪が舞う寒さでしたが、14日の園外保育では、陽ざしの暖かさを感じながら、あちらこちらに春を発見できました。
卒園を前に、餅つき、合奏の仕上げ、ミニ公開体育などの行事が続きましたが、準備や繰り返しの過程を経て、年度末を締めくくる日々を過ごしています。
公開体育で発表した組体操はテーマや内容まで、何回も話し合いました。
今年のテーマは「神様の造られた世界」でした。光、雲と雨、雷、太陽、木、花、ノアの箱舟、にじ、ぶどうの実、十字架などを組体操で表現しました。
二人のBさんもAさんと一緒に、本当によく頑張りました。ある子は恐怖心と戦い、しっかり支えられるように筋トレに励み、助け合いながら仕上げて行きました。
真剣な眼差しと取り組みには感動。小さなCDさんにも真剣さが伝わり、尊敬と憧れの思いをもって見入っていた姿も印象的でした。
今年も「強くあれ雄々しくあれ」を歌い始めました。主が共にいてくださることは、大きな安心です。
そして愛児園での日々や経験が彼ら自身の歩みを確かにしていくでしょう。
新たな旅立ちを心から応援して見送り、新しい年度を迎えたいと思います。
《チャペル》
冬学期は、「使徒の働き」からは教会の誕生と宣教そしてイエスさまの証人となる素晴らしさを学びました。
またモーセの時代の礼拝「幕屋」からはイエスさまのご性質を、中国宣教師「ハドソン・テーラー」から神様に従う勇気と導きを学びました。
毎日のチャペルを通し神様の愛を豊かに貯えました。
みことば 
「しかし、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります。」使徒の働き1:8
「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。」ヨハネ3:16
「強くあれ。雄々しくあれ。恐れてはならない。おののいてはならない。あなたの神、主が、あなたの行く所どこにでも、あなたとともにあるからである。」ヨシュア1:9
♪さんび 
『行きます!イエスさま』『ヨハネ3:16』『強くあれ雄々しくあれ』
…冬学期チャペルのみことば賛美は、振り付けと手拍子で元気良く歌いました。
《諸活動》
楽器指導&季節のうた
今学期の季節の歌は、季節感と心が温まる歌詞を楽しみながら歌いました。
素敵な歌詞に浸って、子ども達の表情や笑顔が輝いて見える時もあり、小さな感動の連続でした。
合奏は候補リストから子どもたちが「ボギー大佐」を選び、楽器ごとの練習からスタート。ピアニカと大太鼓と小太鼓、ウッドブロックとシンバルはAさん、トライアングルとタンバリンはBさん、Cさんはスズ(Dさんは自由参加)が担当し明るい曲調とリズムを楽しみました。
一人ひとりが自信をもって担当し、みんなで合わせる楽しさを味わいながら、合奏に取り組みました。
1月『ゆげのあさ』…吐く息も白い冬の朝を、ユーモラスな歌詞とメロディーで楽しみました。
2月『コンコンクシャンのうた』『はる』…皆さんお馴染みの定番ですが、楽しさいっぱいの歌。
3月『はじめの一歩』…新沢としひこさん作詞中川ひろたかさん作曲のゴールデンコンビ。新たな世界に踏み出す時、勇気をもって前に進もうという歌詞が心に沁みます。手話にチャレンジ!
体 操  
冬学期は縄体操A「Power of the Paradise~嵐」B「勇気のルンダ」C「巌の上のポニョ」の曲に合わせ、発達段階に合った音楽と縄の使い方を楽しみました。
縄を使って三角や四角形、パラウェーブやリボンのような2人4人8人組の動き等、数学的思考性を使いながら動きます。
体育の時だけでなく、外遊びの時にも縄跳びの練習に励む園児もいて、コツコツ取り組む姿勢はお仕事と共通していることを再認識いたします。
また前述したようにABさんは組体操を通して協調性、筋力、身体の調整が培われました。
CDさんは繰り返し長縄に取り組み、基本となる両足ジャンプの横ジャンプが上手になりました。
造 形
年度末の冬学期には、版画や土粘土や紙粘土を使用した粘土製作に取り組みます。
子どもたちには特別な体験のようで、年下のお友達の取り組みを見て、「懐かしいね」と言っていました。
Aさんの粘土と版画の自画像は、誰なのかわかるほど本人に似ているので感心します。
混色あそびはDさん以外時間が取れませんでした。残念…。
観察画…Aさんは「カニ」Bさんは「ヒヤシンス」Cさんは「キャベツ」を描きました。学年末になると絵画表現も成長を感じます。『観て描く』という姿勢が各々身に着いて来ました。
粘土製作…土粘土を使用しAさん「自分の顔」Cさん「器」Bさんは紙粘土の「花瓶」の製作をしました。土粘土や紙粘土の感触を楽しみながら製作に取り組みました。
版画…子ども達はプリンティング大好きです。年齢別に異なった素材で版を作り、刷る工程を楽しみました。 (A:紙版画,B&C:スチレン版画,D:粘土版画)
最上部に

秋号 2016年12月22日


ほのぼの 写生アジ Aさんを観察 収穫 焼いも
《巻頭言》
かわいいDさんをお迎えし恵み豊かな秋学期も終業日を迎えました。
体育の秋には、「のばす」ことを意識し運動会を一つの目標にして、心身を使い体操に励みました。
実りの秋は、畑のサツマイモの収穫と焼き芋を楽しみました。子どもたち一人ひとりの足跡を振り返ると、確かな成長を感じます。
クリスマス会が終わった先週は、時間に追われることない日常に戻りました。その中で、子どもたちの姿から気づかされ教えられることが幾つかありました。
あるAさんが絵日記(二度と戻らない一日一日を大切に過ごす目的)のお仕事で「今日は風が冷たいけど、いい天気です。みんなお仕事がんばっています。」と記していました。
何気ない表現ですが、肯定感が満ち、他のお友達の姿から励まされている様子が伝わります。豊かな成長を感じると共に、何とも温かな思いに満たされました。
また子どもたちの自然な様子の中にも、モンテッソーリ園らしい縦割りの良さを発見することも多くありました。
励まし合い切磋琢磨する同学年の横割りの関係も必要ですが、異年齢の関係だからこそ見られる思いやりや信頼が生じ、家族のような温かい関係となります。
教師の声掛けや指導がなくても、歩調を合わせ一緒に何かに取り組んだり、年下のお友達に絵本を読んであげたり、困っている場面ではお世話したりする姿が見られ、心が和みました。
この夏受講してきた広島でのモンテッソーリ研修のテーマは『子どもたちから始まる平和』でした。
お仕事を通し、チャペルを通し、日常を通し子どもたちの中に育まれている平和が、一人ひとりの人生に満ち、周りに広がっていくことを願い、祈るクリスマスでした。
《チャペル》
秋学期は新約聖書からキリストのご生涯とキリストのたとえ話、また旧約聖書からは神様から選ばれたダビデ、神様から与えられた使命のために勇敢に働いたエリヤとエリシャ、困難な異国の地で勇気を失わずに歩んだダニエルを取り上げ、神様に従い強められた人生の祝福を学びました。
秋学期から加わったDさんには大変だったようですが、見守られている中で育まれています。
Cさんは集中力もつきABさんと共にストーリーを楽しみ、一生懸命聞き入る姿が見られました。
みことば 
「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。」ヨハネ14:6
「ダビデはその行く所、どこででも勝利を収めた。主が彼とともにおられた。」Ⅰサムエル18:14
「御国が来ますように。みこころが天で行なわれるように地でも行なわれますように。」マタイ6:10
「しかし、主を待ち望む者は新しく力を得、鷲のように翼をかって上ることができる。走ってもたゆまず、歩いても疲れない。」イザヤ40:31
「主にあって、その大能の力によって強められなさい。」エペソ6:10
♪さんび 
『ヨハネ14:6』『Ⅰサムエル18:14』『マタイ6:10』『イザヤ40:31』『エペソ6:10』
…秋学期は5つの聖句を覚えて歌いました。振り付けや手話、軽快な曲調を楽しみました。
《諸活動》
楽器指導&季節のうた
今学期は、秋を感じる歌詞を楽しみながら歌いました。
9月『ホ!ホ!ホ!』…楽しい曲想の中に哀愁を感じる歌、シンコペーションのリズムも楽しみました。
10月『秋の小人オータムタム』…秋の情景が浮かぶ歌詞とオータムタムの響きが心に残る歌でした。
11月『はっぱのことり』…比喩的な歌詞と情緒的な雰囲気が心にジーンと沁みる歌でした。
12月『クリスマスのかね』…鐘が鳴り響くような楽しい歌です。輪唱にも挑戦しました。
『クリスマスのほし』『神のひとりご』…クリスマス劇の挿入歌として降誕を喜んで賛美しました。
秋学期は夏学期後半から着手していた『小さな世界』の合奏に取り組みました。
Cさんは鈴、Bさんはタンバリン、Aさんはピアニカと大太鼓小太鼓、トライアングル、ウッドブロックを担当。
楽器毎の個別練習を積み重ねてから、一緒に合わせる合奏の楽しさを体感しました。
体 操  
今年の運動会(公開体育)のテーマは多くの感動が与えられたオリンピックからアスリートのように『のばす』でした。
晴天の園庭では準備体操と20m走、転んでも立ち上がり走り出す園児に逞しい成長を感じました。
教会2階では手具体操や器械体操を行いました。ご家族は狭い空間に鮨詰め状態でしたが、至近距離からの見学は好評だったようですね。
笑顔と元気いっぱいのCDさんのリズム体操は愛らしく、フープ体操のラストの五輪マーク、オリンピックソングでのAさんのパラウェーブも拍手喝采でしたが、ピンと伸ばした手足や手具、仲間との協力、考えながら自ら動いていた子どもたちの姿に感動でした。
運動会後の体育は、ABさんはフラッグ体操と跳び箱(開脚跳び越し)、CDさんは平均台(前歩きCクマ歩き)、今月は鉄棒吊り輪に取り組みました。
繰り返しを通し達成感と自信となっています。
造 形
秋学期も混色あそびを二回ずつ、粘土制作、観察画に取り組みました。
Dさんも初めての混色あそびに大喜びでした。秋学期の作品は冬休み明けに掲示いたします。
カード作り…敬老の日プレゼントとしてカード作りをしました。
写真の周囲をCさんは指のスタンプ、Bさんは絵の具二色の混色をして縁取りしました。
Aさんは園庭に咲いていたコスモスの水彩画で絵てがみを作成し、郵送しました。喜びのお返事をくださり嬉しく思いました。
粘土…Aさんは「木」Bさんは「お弁当」Cさんは「果物」という題材でした。
身近な物も立体表現となると、よく考えながら作りました。
観察画…Cさんは「ザクロ」Bさんは「マアジ」の観察画Aさんは「教会」の写生に取り組みました。
最上部に

夏号 2016年7月31日


笑顔 収穫 三項式 リズム体操
《巻頭言》
夏休みとともに梅雨明けとなり、夏本番を向かえました。この夏は後半が暑いそうで、9月になってからの残暑が厳しくなる予報だそうです。
春には9人が卒園してしまうと、大人の目からはグッとコンパクトになりましたが、園児にとっては、進級の喜びいっぱいの新年度スタートでした。Aさんは憧れのお仕事に取り組みながら、自分の課題や困難を乗り越えて行くチャレンジが続き、BさんはCさんの基礎を土台に力強さが増し、Cさんも春夏学期の4ヶ月間で視点が定まり集中する経験の積み重ねから、体操時には前ならえ、チャペルでは目をつぶって主の祈りが出来るようになりました。
園では、あらゆる機会(全生活)を通して自分で考え行動できるように関わっています。幼児期の自己の確立には、お仕事の時間、園庭の時間という区切りがあるのではなく、全てのことが有機的に繋がっているからです。足し算で正確な答えを出すことは、スリッパを揃えて並べることや鏡を見て身だしなみを整える自己訂正が基礎になっています。1番に憧れるCさんが急ぐあまり、カバンや帽子を身につけず並ぶ時にも「どうしたらいいのかな?お支度できたら並ぼうね」と声をかけます。とはいえ子どもの前に立つ私自身が確かめを省いてしまっている姿に直面することがあるわけですが、「確かめてなかったね。ごめんね。」と謙虚に認めつつ、自らを整える者でありたいと願わされています。
夏の間も熱中症や事故から守られ、色々な体験を通して、ひと回りたくましく育まれる時となるようにお祈りしています。
《チャペル》
愛児園チャペルでは、旧新約聖書の主なストーリーを、年間で一巡するように計画しています。
今学期は旧約聖書から創世記の天地創造、アブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフ、モーセ、ヨシュア、士師、ルツの生涯を通し、偉大な神さまの真実と導きを学びました。
夏期クラスから秋学期前半にかけては新約聖書から「キリストのご生涯」を取り上げ、人となられたイエス様のご生涯から神様の愛を学びます。
みことばとさんび 
4月「ノアは、すべて神が命じられたとおりにし、そのように行った。」創世記6:21
「わたしは、あなたと約束したことを成し遂げるまで、決してあなたを捨てない。」創世記28:15
5月「あなたにはわたしのほかに、ほかの神々があってはならない。」出エジプト20:3
6~7月「私たちは私たちの神、主に仕え、主の御声に聞き従います。」ヨシュア24:24
7月後半「人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばによる。」マタイ4:4
《諸活動》
楽器指導&季節のうた
今学期は、Bさん待望のピアニカを「チューリップ」「ほたるこい」で取り組みました。タンギング(舌で音を切る)を中心に、指遣いを丁寧に指導しています。
Aさんは「ワルツ」をピアニカで二重奏、Cさんは打楽器の基礎をカスタネットで体験、「おもちゃのチャチャチャ」をABさんの応援で合奏に取り組みました。
4月『そらでえんそくしてみたい』…メルヘン的な歌詞を楽しみながら歌いました。
5月『せっけんさん』…石鹸はお母さんの香り、心がキュンとなるまどみちおさんの素敵な歌詞の歌。
『はしるのだいすき』…走り出したくなり鼓動が速くなるようなリズムが魅力的な歌。
6月『ペンギンさん』…ユーモラスな調子と歌詞が楽しくなる歌。
上記2曲とこの曲は「ぞうさん」で有名なまどみちおさんの歌詞です。まどみちおさんの歌は感性豊かで古くなりません。
7月『てのひらにうたをのせて』…新沢としひこさんの歌は、心が元気になってきます。手話も楽しみ!
体 操  
今年度のリズム体操『スマイル体操』は、はなかっぱのテーマソングです。楽しい気分になる歌詞とリズムは園児のお気に入り!題名通り「どんなときだってスマイル」「目と目が合ったらスマイル」「大きな花を咲かせよう」など素敵な歌詞も登場するのですが、ユニークな動きもあって笑顔いっぱいになる体操です。
主運動としてAさんは4~5月リレー、マット(前転各種)、6月跳び箱(開脚跳び越し)、7月平均台(二拍子ジャンプor片足ずつ上げて拍手&バランス)、
Bさんは4~5月かけっこ、マット(体をダルマのように丸くする前転)、6月跳び箱(両手つき飛び乗りジャンプ降り)、7月平均台(くま歩き&後ろ向き歩き)、
Cさんは4月歩く走るなどの基本運動、5月マット(横転、頭を入れるポイントの前転)、6月跳び箱(よじ登りジャンプ乗り)7月ボール、平均台(前歩き→クマ歩き)に取り組みました。夏期クラスでは手具(パラウェーブ、ボール)に取り組んでいます。「プール」も発達段階を踏まえて取り組み、水に親しみます。みんな大喜びで楽しんでいます。
造 形
4月 母の日プレゼント「鉢植えアート」
…アクリル絵の具で模様を描いて世界に一つだけの鉢はお母さんへの愛いっぱい!
5月 観察画C「スイートピー」観察画A「花菖蒲」
6月 父の日プレゼント「写真立て」…ミニタイルを思い思いに飾りました。お父さんの似顔絵もGood!観察画B「ブラックベリー」
粘土製作A「動物」粘土製作B「ザリガニ」
7月 粘土製作C「夏野菜(ゴーヤ&アスパラガス)」
上記以外に、今学期は二回ずつ透明水彩絵具の混色あそびに取り組みました。
Cさんは個別に提示し絵の具の扱い方に親しみ、Bさんは準備~片付けまで自己活動できるように促し、そしてAさんは憧れの3色となり2色とは違った色合いを楽しみながら取り組んでいます。

最上部に
Copyright(c) 2013 Sample Inc. All Rights Reserved. Design by http://f-tpl.com