2020年度
国の施策で幼稚園類似施設は「認可外保育施設等」に分類され、無条件の無償化対象施設ではありません。就労支援に偏ることなく、真の幼児教育支援としてふさわしい法整備をお祈りください。
冬号 2021年3月25日
《巻頭言》
数年ぶりに冬らしい寒さの1月から打って変わり、2月からは春のような暖かさが続き、桜の開花も記録的に早まりました。 コロナ禍にあった今年度でしたが、愛児園の日々とご家族の守りがあり、本当に感謝でした。 また保護者の皆さまのコロナ感染対応や園変化へのご協力も、ありがとうございました。 先週土曜日には週初めの雨予測だったにも関わらず、好天の中で卒園式を行われました。 正装を身につけたAさんたちは、背筋をピンと伸ばして、心地よい緊張感で臨み、立派な姿を見せてくれました。 写真ムービーでは、幼いCDさんの時から振り返りますが、毎年のことながら成長ぶりに感動します。 「ずっといっしょ」という園児の歌と歌詞から、感極まって涙ぐんでおられる保護者、そして卒園児も少々感傷的になっていました。 これまでの園生活において、大小の困難を乗り越えた経験をしてきた子どもたちは、これから人生の荒波があったとしても、この経験が基礎に据えられていることを確信しています。 行ってらっしゃい、いつも応援しているよ、と祈りつつ送り出しました。 《チャペル》 冬学期は、「使徒の働き」からはイエスさまの証人となる素晴らしさを知りました。 またダニエルとエステルの人生からは、困難な状況の中にある神様の守りと力について、モーセ時代の「幕屋」からは、イエスさまがどんなお方なのかを、興味深く学びました。 宣教物語「ティファム」は、ハイチの実話が元になっています。 数枚の絵を見ながら素話スタイルで聞くお話でした。 10分を越えるお話を集中して、ワクワクしながら一生懸命耳を傾けていました。 みことばとさんび 「しかし、聖霊があなたがたの上に臨むとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、さらに地の果てまで、わたしの証人となります。」使徒の働き1:8 「終わりに言います。主にあって、その大能の力によって強められなさい。」エペソ6:10 「強くあれ。雄々しくあれ。恐れてはならない。おののいてはならない。あなたの行くところどこででも、あなたの神、主があなたとともにいるのだから。」ヨシュア1:9 『行きます!イエスさま』『エペソ6:10』『強くあれ雄々しくあれ』 …冬学期のみことば賛美は、歌詞もメロディーも元気が湧いてくる曲でした。 《諸活動》 楽器指導&季節のうた 今学期の季節の歌は、歌詞も旋律も素敵な歌ばかりで、ふと口ずさんでいる姿がありました。 合奏は子どもたちの大好きな『さんぽ』に取り組みました。 A(ピアニカ、大太鼓、小太鼓)B(トライアングル、カスタネット)C(鈴、タンバリン)と楽器毎の担当を充分に楽しみながら準備しました。 全員そろっての合奏は2回だけですが、見事に合わせられました。 1月『ゆきのプレゼント』…楽しみにしていた積雪とはなりませんでしたが、歌詞を楽しみました。 2月『世界中の子どもたちが』…新沢としひこさんの代表作。世界平和を願いながら楽しく歌いました。 3月『ずっといっしょ』…「手を繋ごう、これからも一緒…ずっとずっと大好きだよ」という素敵な歌詞と メロディーは卒園児だけではなく、みんなが大好きな歌となりました。 体 操 冬学期は縄体操をA「BRAVE」「Make you happy」の2曲、B「勇気のルンダ」C「巌の上のポニョ」の曲に合わせ、発達段階に合わせた縄の使い方を楽しみました。 縄を使って三角や四角形、リボンと同様に2人組の動き、法則性ジャンプなどは数学的思考性を使いながら動きます。 Aさんの縄体操はパラウェーブより難易度が上がりましたが、最新の曲まで格好よく楽しんで取り組みました。 平均台、跳び箱、鉄棒と吊り輪にも取り組みました。ポイントを意識して体を使えるようになり、新たなチャレンジに繋がる段階に成長しています。 1月29日のA公開体育では、縄体操と組体操(テーマはお仕事で取り組んだヨーロッパ…欧州の数国のスポットを組体操で表現)の発表、そしてABさん合同のドッジボールは盛り上がりました! 造 形 観察画…Aさんは「イカ」Bさんは「ヒヤシンス」Cさんは「キャベツ」を描きました。 個々の絵画表現も成長を実感しています。『観て描く』という姿勢が各々身に着いて来ました。 粘土製作…土粘土を使用しAさん「自分の顔」Cさん「器」Bさんは紙粘土の「花瓶」の製作をしました。 土粘土や紙粘土の感触を楽しみながら製作に取り組みました。 版画…子ども達はプリンティング大好きです。年齢別に異なった素材で版を作り、刷る工程を楽しみました。 (A:紙版画,B&C:スチレン版画,D:粘土版画) 最上部に |
秋号 2020年12月18日
《巻頭言》
12月とは思えないような温暖な日々から急転直下の学期末。 強い寒気に覆われ、身が縮まるような寒さの最終週となりましたが、園庭で元気よく遊ぶ子どもたちの姿を嬉しく思います。 コロナ禍の秋学期でしたが、お泊り会、公開体育、サツマイモの収穫、園外保育、親子遠足、クリスマスを行うことができたこと、何より日常が守られ、積み重ねられたことが感謝でした。 猛暑から始まった日々から、季節の変化も大きく、あっという間に学期末となってしまったような気がしています。 先日のクリスマス会では、保護者の皆さまの前でも、いつもと同じように取り組み発表していました。 ある方から「やらされてではなく、愛児園の子どもたちは楽しんでいますね。」と評価を頂き、確かにその通りだと思いました。 小さなDさんまで、なぜ楽しめるのでしょうか。 子どもが持っている素晴らしい特性によるところも大きいのですが、愛児園ではモンテッソーリ教育の「お仕事」だけではなく、日常を大切にしているからだと思います。 変わらない環境とリズム、シンプルさ、繰り返しの積み重ねにより、確実に自分のものにしていくからではないでしょうか。 クリスマス会の園長からのメッセージで語られましたが、クリスマス劇に登場するおばあさんは、与えられている恵みに感謝する日常があったので、何もなくても感謝が捧げられ、特別な恵みに預かれました。 環境の一部である私達自身も、日常が問われています。 日々感謝を捧げながら、日常が整えられることを願う年末年始を過ごしたいと思います。 「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべてのことにおいて感謝しなさい。」Ⅰテサロニケ5:16-18 《チャペル》 秋学期はキリストのたとえ話、神様から選ばれたダビデ、神様から与えられた使命のために勇敢に働いたエリヤとエリシャ、キリストのご生涯を通して、神様の愛と神様に従うことの祝福を学びました。 みことばとさんび …秋学期は5つの聖句を覚えて歌いました。振り付けや手話、軽快な曲調も楽しみました。 「御国が来ますように。みこころが天で行なわれるように地でも行なわれますように。」マタイ6:10 「ダビデはその行く所、どこででも勝利を収めた。主が彼とともにおられた。」Ⅰサムエル18:14 「しかし、主を待ち望む者は新しく力を得、鷲のように翼をかって上ることができる。走ってもたゆまず、歩いても疲れない。」イザヤ40:31 「人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばで生きる」マタイ4:4 「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。」ヨハネ14:6 《諸活動》 楽器指導&季節のうた 今学期は、歌詞を楽しみながら、秋の歌を歌いました。 合奏では「ボギー大佐」に挑戦。導入に時間をかけ、毎日聞いて親しみを持ってから、学年ごと楽器ごとに取り組みました。 軽快なメロディーとみんなと合わせる楽しさを体験しました。 9月『わらいんぼコスモス』…風、郵便屋さん、夕焼けに笑顔を贈る心温まる歌詞がステキな歌。 10月『きのこ』…ノコノコ、ニョキニョキが楽しく元気になる歌。聖子先生からキノコのお話を聞きました。 11月『おちばひらひら』…何気ない風景を歌いながら、心に優しさと彩りを与える歌でした。 12月『クリスマスの奇跡』…転調もあり難しい曲ですが、劇のテーマとピッタリ、喜んで賛美しました。 体 操 今年の公開体育は『離れてピピッ!』をテーマに掲げ、ディスタンスが取られる状況にあっても、心の結びつきを意識することを心がけました。 公開体育後も子どもたちの心に残ったようで、毎日のように発せられる言葉でした。 CDさんの愛らしいリズム体操、腕をしっかり伸ばす意識で臨んだバトン体操、しなやかな動きが独特なリボン体操、友達と協力しながら放射線や格子を組んだパラウェーブ体操を使って楽しみました。 今年は久しぶりのAさんのリレーはバトンを繋ぐ、ということを大切にしながら盛り上がりました。 発達段階に応じた課題に取り組む跳び箱、鉄棒吊り輪、平均台にも一生懸命に取り組みました。 保護者の方々と園生活の一端と子どもたちの成長を共有できて感謝でした。 公開体育後の体育は、BCDはボール、フープなどの手具、Aは縄体操と二人組三人組みなどの体操に取り組みました。 冬休み明けは縄体操に取り組みます。冬休み中、ぜひ縄跳びにチャレンジ! 造 形 今学期も混色、観察画、粘土制作に取り組みました。 Dさんは混色を2回取り組み、とても嬉しそうでした。 ・カード作り…敬老の日プレゼントとしてカード作りをしました。 Cさんは指のスタンプ、Bさんは混色で写真を縁取り、Aさんは園庭に咲いた花々を絵てがみを制作し、郵送しました。 ・粘土…Aさん「木」Bさん「お弁当」Cさん「果物」…生活に身近な物はイメージしやすく楽しく制作。 ・観察画…Cさんは「ザクロ」Bさんは「サンマ」の観察画、Aさんは「教会」の写生に取り組みました。 最上部に |
夏号 2020年8月7日
《巻頭言》
新年度スタートと共に緊急事態宣言、2か月の休園を経て、6月からの再開後も園児ご家族の健康と愛児園の歩みが守られました。 マスク着用、手指消毒…という新しい生活様式にも慣れましたが、愛児園の日常を積み重ねられること自体が恵みであることを、改めて感じています。 日常生活の中にこそ宝が隠されています。 あるCさんはチャペルが始まり、聖書のお話の時間が近づくと「短いお話がいい!」と懇願の訴えでした。 「△△先生も短くお話し出来るように頑張って頂くから、〇〇ちゃんも一生懸命お話聞けますか?」と言うと大きく頷きました。 最初は意味が受け取れなかったのですが「お話を聞きたいから、先生援けて」といSOSだったのです。 通り過ぎてしまいやすい一場面でしたが、子どもの心の声に、耳を傾ける大切さを教えられました。 可愛いDさんも加わり賑やかになりました。 夏休みまであっという間でしたが、お休みの守りと祝福を祈りつつ、リフレッシュした心で、秋に向かいたいと思います。 《チャペル》 動画配信によるチャペルも7回行いましたが、やはり皆一緒のチャペルは臨場感があります。 再開後1ヶ月半が経ち、Cさんも姿勢を保ってチャペルができるようになって来ました。 Bさんは理解力が増し、聖書のお話を楽しんでいます。 毎日のチャペルから繰り返しの大切さと成長を感じています。 今学期は旧約聖書から創世記の天地創造、アブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフ、モーセ、ヨシュア、士師、ルツの生涯を通し、偉大な神さまの真実と導きを学びました。 夏休み明けは新約聖書から「キリストのたとえ話」を取り上げ、御国の価値観や本当に大切なことを学びます。 みことばとさんび 4~5月「ノアは、すべて神が命じられたとおりにし、そのように行った。」創世記6:22 「わたしは、あなたに約束したことを成し遂げるまで、決してあなたを捨てない。」創世記28:15 6月「あなたには、わたしの以外に、ほかの神があってはならない。」出エジプト20:3 7~8月「私たちの神、主に仕え、主の御声に聞き従います。」ヨシュア24:24 《諸活動》 楽器指導&季節のうた 今学期は、Bさんは待望のピアニカで「ほたるこい」Aさんは「ぶんぶんぶん」に取り組んでいます。 ピアニカはタンギング(舌で音を切る)を大切にして指導しています。 Cさんは「ことりのうた」はカスタネット、「ぶんぶんぶん」はスズ(リズム打ち)を合わせて楽しんでいます。 季節の歌は、歌詞を味わいながら楽しみました。 4月『おはながわらった』…優しい歌詞が優しい気持ちにさせてくれる春の歌でした。 5月『てんとうむしのたび』『パレード』…動画配信で提供しましたが、子どもたちは大好きな曲です。 6月『あめふりくまのこ』…雨の日の風景を思い浮かべ1番から5番までの歌詞が物語になっている曲。 7月『なみとかいがら』…短い可愛い歌。まどみちおさんの詩は、選りすぐりの言葉が心に残ります。 『てのひらにうたをのせて』…新沢としひこさんの曲を手話付きで元気よく歌って楽しみます。 体 操 今年度のリズム体操は『ジャンボリーミッキー体操』です。 テンポが早く、かなりの運動量がある体操ですが、子どもたちは笑顔いっぱいで楽しんでいます。 ディズニーに関連する楽しい動きも、たくさん出てくるワクワク体操です。 体操をしながら、あるBさんは「あっ、伸脚といっしょ!」と動きの分析をし、同一性を発見して喜んでいました。 お仕事も体操も、子どもたちは自分育てをしている証しでした。 主運動としてABさんは6月まではマット(:前転)、7月は跳び箱(A開脚跳び越しBCよじ登りジャンプ)。 先週からは平均台(AバランスB後歩きCクマ歩き)に取り組んでいます。 C→B→Aという段階的な取り組みの大切さを子どもたちの様子や言動から教師が教えられています。 造 形 6月 母の日プレゼント「手鏡」…木面を絵具で彩色しミニタイルをボンドで貼りました。 父の日プレゼント「キーホルダー」…CBはウッドビーズを工夫しAは小さなビーズを根気よく通して作成 観察画C「ヒルザキツキミソウ」…初めての観察画は教会敷地に咲いた初夏を彩る優しい花。 観察画B「ブラックベリー」…ブラックベリーの葉や実を個性的に描き赤と緑で彩色しました。 7月 観察画A「季節の花」…アジサイや立体的な花のシルエットを観察して描きました。 粘土製作A「動物」…図鑑を見ながら自分で動物を選択し、特徴を捉えて立体的に作りました。 粘土製作B「ザリガニ」…本物が捉えられず残念、図鑑を見ながら作成、それぞれの表現で。 粘土製作C「夏野菜」…ゴーヤ、アスパラ、ナスを見ながら手をいっぱい使って製作。 4-5月は休園だったので、短い期間の上、父の日母の日プレゼント作りがあり、目白押しスケジュールでした。 透明水彩絵具の混色あそびは一回ずつ取り組みました。 CDさんは、絵具の活動がとても嬉しいようです。 Bさんは経験を積み重ね、準備~片付けまでを自分で出来るように援けています。 Aさんは憧れの3色となり2色とは違った色合いを楽しみながら取り組んでいます。 最上部に |