2015年度
国の施策で幼稚園類似施設は「認可外保育施設等」に分類され、無条件の無償化対象施設ではありません。就労支援に偏ることなく、真の幼児教育支援としてふさわしい法整備をお祈りください。
冬号 2016年3月14日
《巻頭言》
インフルエンザ猛威の中で、季節が変わり教会敷地のミモザが春を告げるように咲き始めました。 先月の立春、子どもたちには「日差しが明るくなって春が近づく準備が始まるよ。」と説明しました。まだ寒いときには硬そうに見える木々の芽や見えない土の中も、春に向かっていることを思いながら話しましたが、ひと月の変化は大きいものです。 今年度は卒園制作(刺子)と紙版画に早めに着手しました。子どもたちなりに見通しを立て、ひと針一針、根気よく丁寧に取り組みながら、完成に向けて小さな努力を積み重ねています。新たな春に向かって、子どもたちの内側の準備が進んでいるようです。 卒園を間近にし、今年も「強くあれ雄々しくあれ」を歌い始めました。未知への不安よりも「主がともにある」こと、そして愛児園での色々な経験が彼ら自身の歩みを確かにしていくでしょう。新たな旅立ちを祈り心で見送り、新しい年度を迎えたいと思います。 《チャペル》 冬学期は、「使徒の働き」からは教会の誕生と宣教、そしてイエスさまの証人となる素晴らしさを学びました。 また、モーセの時代に祭儀を行なう「幕屋」からは神さまのご性質を、宣教物語「エミーの勇気」からは神様に従う祝福と導きを学んでいます。 みことば 「しかし、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります。」使徒の働き1:8 「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。」ヨハネ3:16 「強くあれ。雄々しくあれ。恐れてはならない。おののいてはならない。あなたの神、主が、あなたの行く所どこにでも、あなたとともにあるからである。」ヨシュア1:9 ♪さんび 『行きます!イエスさま』『ヨハネ3:16』『強くあれ雄々しくあれ』 …冬学期チャペルのみことば賛美は、振り付けと手拍子で元気良く歌いました。 《諸活動》 楽器指導&季節のうた 今学期の季節の歌は、季節感と心が温まる歌詞を楽しみながら歌いました。素敵な歌詞に浸って、子ども達の表情や笑顔が輝いて見える時もあり、小さな感動の連続でした。 合奏はサッカー放映の際に流れる「アイーダ」に挑戦しています。元気が出てくるようなリズムを楽しみながら取り組んでいます。ピアニカと大太鼓と小太鼓、ウッドブロックとカスタネットはAさん、トライアングルとスズ、タンバリンはBCさんが担当し、楽器毎の練習を積み重ねています。あと一週間、合奏も楽しめたらいいなぁと願い仕上げに向かっています。 1月『風も雪も友達さ』…風や雪の擬音、心惹かれる冬あそびを楽しむ歌詞と軽快なメロディーの歌。 2月『ひざし』…春夏秋冬それぞれの日差しをすくって投げたら…とても素敵な感性の歌詞を楽しみました。 3月『きみとぼくのラララ』…新沢としひこさんの卒園ソング2曲から多くの子ども達の支持を得た歌。 それぞれの旅立ちで別々になっても見る空、歩く道、見る夢はつながってる! 体 操 冬学期は秋学期後半から取り組んでいた縄体操に励みました。A「キラキラ光れ」B「勇気のルンダ」C「巌の上のポニョ」の曲に合わせ、発達段階に合った音楽と縄の使い方を楽しみました。縄で三角や四角を作ったり、パラウェーブやリボンのような動きも、数学的思考性を使いながら楽しみました。縄体操で刺激を受け、園庭では連続跳びや大縄に自発的に取り組み、練習に励む姿に成長を感じています。 また吊り輪と鉄棒、跳び箱に取り組みました。運動会の頃より調整と運動を意識しました。自分の課題を意識し「できるようになりたい!」とコツコツと努力していた足跡は、確かな自信となり、次年度への準備が得られているようです。Aさんは「卒園まであきらめない!」を合言葉に頑張っています。 造 形 年度末の冬学期には、版画や土粘土や紙粘土を使用した粘土製作に取り組みます。子どもたちには特別感があるようで楽しみにしている活動です。Aさんの粘土と版画の自画像は、どこか本人に似ています。6歳にして自分のことが、よくわかっているな~と感心してしまいます。 学期末になりましたが、混色にも取り組みました。年間を通して5回ほどですが、混色では微妙な色合いに出会うことを大切にしています。お仕事と同じように、準備や絵具や使い方から片づけに至るまで、丁寧に取り扱います。Aさんは白を含む4色にチャレンジし、美しい色合いを作り出していました。 (A:紙版画,B&C:スチレン版画,D:粘土版画) 最上部に |
秋号 2015年12月23日
《巻頭言》
実りの秋、盛りだくさんの恵みいっぱいの秋学期も残りわずかとなりました。 今年のクリスマスのテーマは「平和」アルタバン物語の劇を通して、隣人の必要に応え分かち合う愛を実行することが、平和に至るということを覚えました。 日々のチャペルでは子ども達が交代で世界の平和ために祈りをささげていますが、同時に一人ひとりが平和の使者として育まれるよう心から祈っています。 新しい年も各ご家庭に平和が満ちあふれますように。 《チャペル》 秋学期は新約聖書からキリストのご生涯とキリストのたとえ話、また旧約聖書からは神様から選ばれたダビデ、神様の言葉を預かり勇敢に働いたエリヤとエリシャ、 困難な異国の地で勇気を失わずに歩んだダニエルを取り上げ、神様に従い強められた人生の祝福を学びました。 秋学期はストーリー性のあるお話を楽しみ、一生懸命聞き入る姿が見られました。聞く力が、豊かに育っていることをうれしく思います。 みことば 「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。」ヨハネ14:6 「ダビデはその行く所、どこででも勝利を収めた。主が彼とともにおられた。」Ⅰサムエル18:14 「御国が来ますように。みこころが天で行なわれるように地でも行なわれますように。」マタイ6:10 「しかし、主を待ち望む者は新しく力を得、鷲のように翼をかって上ることができる。走ってもたゆまず、歩いても疲れない。」イザヤ40:31 「主にあって、その大能の力によって強められなさい。」エペソ6:10 ♪さんび 『ヨハネ14:6』『Ⅰサムエル18:14』『マタイ6:10』『イザヤ40:31』『エペソ6:10』 …秋学期は5つの聖句を覚えて歌いました。振り付けや手話、軽快な曲調を楽しみました。 《諸活動》 楽器指導&季節のうた 今学期も、季節感のある歌詞やメロディーを楽しみながらを歌いました。 9月『コスモス』『こおろぎ』…コスモスとの対話やコオロギの音色の表現が可愛く初秋を楽しみました。 10月『マーチングマーチ』…マーチッタラチッタラターから始まるユニークな歌詞とリズム。お気に入りに! 11月『あかきちゃのはっぱ』…紅葉する楓、柿、黄色のイチョウ、ポプラ、茶の楢、栗が登場し興味津々! 12月『これこそ愛』…クリスマス賛美ではありませんが、アルタバン物語の応答として心から歌いました。 秋学期は子どもたちの大好きな『メリーさんの羊』『聖者の行進』の合奏に取り組みました。 Cさんは鈴とカスタネット、Bさんは後打ちのカスタネットと鈴、タンバリン、Aさんはピアニカと大太鼓小太鼓トライアングル、カスタネットを担当。楽器毎の個別練習を積み重ねてから、合奏。一緒に合わせる楽しさを体験しました。 体 操 今年の運動会は今年度のリズム体操「レインボー体操」の歌詞を基として『いま、ありがとう!』 …与えられている全てのことを、感謝の思いを持って取り組みたいとテーマに掲げました。 園児は場所がいつもと違う猿渡小学校体育館であっても、全く戸惑わずにいつもの通りの姿で頑張りました。 Aさんのパラウェーブでは本番で初めてピッタリと完成!子ども達と共に感動でした。組体操では構想から時間をかけて話し合い、曲に合わせる練習過程とドラマの連続でした。 お仕事と共通するのですが、目に見えるところはAさんが華のように見えてしまいます。しかしCさんという土台、Bさんという過程が、とても大切です。Aさんの頑張りは後輩の心に憧れとして残り、次年度以降に引き継がれて行きます。 運動会後の体育は、Aさんは跳び箱(台上前転)、縄体操、Bさんはフラッグ体操と跳び箱(開脚跳び越し)、Cさんは跳び箱(よじ登り&ジャンプ降り)と縄体操に取り組みました。 造 形 秋学期も混色あそびを二回ずつ、粘土制作、観察画に取り組みました。Dさんも初めての混色あそびに大喜びでした。 ・カード作り…敬老の日プレゼントとしてカード作りをしました。写真の周囲をCさんは指のスタンプ、Bさんは絵の具二色の混色をして縁取り、Aさんは園庭に咲いていたコスモスの観察画。 ・粘土…Aさんは「木」Bさんは「お弁当」Cさんは「器」という題材でした。身近な物も立体表現となると、よく考えながら手を使って作っています。 ・観察画…Cさんは「ザクロ」Bさんは「サンマ」を目の前にして描きました。特徴を捉えながら、自由に表現できていました。 Aさんは毎年恒例の「教会」の写生に取り組み、記念になる一枚が完成。 最上部に |
夏号 2015年7月17日
《巻頭言》
今年は梅雨後半になって雨が続いたり、真夏のような暑い日が続いたりして、子ども達は頭びっしょり大汗の日々です。新任教師を迎え新鮮な気持ちで始まった春夏学期も、あっという間に学期末を迎えました。 昨日のことですがAさんに対して、園長が自転車のたとえを用いてお話をしました。「自転車に乗り始めの頃は下ばかり見ています。でも乗れるようになったら前を見て運転できます。BCさんは自分のことだけで精一杯だけど、Aさんは自転車にしっかり乗れる人のように前を見ているから、周りの様子も見ることが出来ますね。 見て考えてストップやバックをしたり、お友達を援けてあげたりできたら素敵ですね。」という趣旨でした。園では日常の生活から、目に見える順番より物事の中身と心の内側が問われること、自分の要求だけでなく周りの人(相手)のことを考えることを大切にしています。人格形成の時期だからこそ、自己中心や競争意識を刺激するのではなく「お先にどうぞ」という精神を教えていますが、時間をかけて繰り返し示して行く忍耐が必要です。昨日はAさんなりに受け留めたようで、直後から「お先にどうぞ」を嬉しそうに適用していました。心柔らかい子どもに倣って、自分のことだけで終始してしまうのでなく、視野を広げ見て感じ行動に移す者になりたいと思いました。 明日からは夏休み。熱中症や事故から守られ、色々な体験を通して、ひと回りたくましく育まれる時となるようにお祈りしています。 《チャペル》 愛児園チャペルでは、旧新約聖書の主なストーリーを、年間で一巡するように計画しています。 今学期は旧約聖書から創世記の天地創造、アブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフ、モーセ、ヨシュア、士師、ルツの生涯を通し、偉大な神さまの真実と導きを学びました。 来週から秋学期前半にかけては、新約聖書から「キリストのご生涯」を取り上げますが、人となられたイエス様のご生涯から神様の愛を学びます。 みことばとさんび 4月「ノアは、すべて神が命じられたとおりにし、そのように行った。」創世記6:21 「わたしは、あなたと約束したことを成し遂げるまで、決してあなたを捨てない。」創世記28:15 5月「あなたにはわたしのほかに、ほかの神々があってはならない。」出エジプト20:3 6~7月「私たちは私たちの神、主に仕え、主の御声に聞き従います。」ヨシュア24:24 7月後半「人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばによる。」マタイ4:4 《諸活動》 楽器指導&季節のうた 今学期の楽器指導では、Bさんは待望のピアニカを「チューリップ」「ほたるこい」で取り組みました。ピアニカではタンギング(舌で音を切る)を中心に、指遣いを丁寧に指導しています。 Aさんは「かっこう」をピアニカで、Cさんはスズとタンバリンで「森のくまさんを」リズム打ちを楽しみながら取り組みました。 4月『もんしろちょうのゆうびんやさん』…アネモネ、ひなげし等の花も登場し春を感じる歌でした。 5月『ことりのように』…初夏の空を大きく羽ばたく飛ぶ鳥に心を合わせ、明日に向かう勇気を貰える歌。 6月『にじ』…雨降りの時にも、「きっと明日はいい天気♪」と元気が出ます。手話も楽しんでいます。 7月『ハーモニー』…「にじ」同様に新沢としひこ作詞中川ひろたか作曲の楽しい歌ですが、素敵な歌詞です。 体 操 今年度のリズム体操『レインボー体操』は、ふなっしーの曲です。今までの雰囲気とは違うので最初は戸惑いを感じていたのですが、子どもたちはとても嬉しそうに取り組んでいます。曲調とは違って「涙の後にはレインボー」「小さな出会いに感謝」などの深い歌詞から、教えられながら体操をしています。 主運動としてAさんは4~5月はリレー、マット(前転各種)、6月は跳び箱(開脚跳び越し)、7月は平均台(二拍子ジャンプor片足ずつ上げて拍手&バランス)、Bさんは4~5月はかけっこ、マット(体をダルマのように丸くする前転)、6月は跳び箱(両手つき飛び乗りジャンプ降り)、7月は平均台(くま歩き&後ろ向き歩き)、Cさんは4月は歩く、走るなどの基本運動、5月はマット(横転、頭を入れるポイントの前転)、6月は跳び箱(よじ登りジャンプ乗り)、7月はボール、平均台(前歩き→クマ歩き)に取り組みました。夏期クラスでは手具(フラッグ、リボン、)に取り組む予定です。 「プール」は今週からスタートしましたが、大喜びの様子でした。各学年の段階に合わせ、水に親しみます。 造 形 4月 手形あそび 母の日プレゼント「マグネットフック 5月 観察画C「ヒルザキツキミソウ」観察画A「グラジオラス」 6月 父の日プレゼント「工作うちわ」…Aさんは混色、BCはマーブリングで模様作り 観察画B「ブラックベリー」 粘土製作A「動物」粘土製作B「ザリガニ」 7月 粘土製作C「夏野菜(ゴーヤ&アスパラガス)」 上記以外に、今学期は二回ずつ透明水彩絵具の混色あそびに取り組みました。Cさんは個別に提示し絵の具の扱い方に親しみ、Bさんは準備~片付けまで自己活動できるように促し、そしてAさんは憧れの3色となり2色とは違った色合いを楽しみながら取り組んでいます。 秋学期開始までに春夏学期の作品展示を致します。 最上部に |